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いろいろな経緯があって仲良しになったおじいとおばあ。
軒下でおじいと談話してると『よかったら食べてみて』と、おばあが熱いお茶とそーめんパスタ(自分で勝手に命名)を出してくれた。
このそーめんパスタがなかなか味わい深い。シーチキンがアクセント。
夢中でがっつき、熱いお茶を流し込んでご馳走さま。
そうこうしてるとなんだか真っ黒などんより雲がやってきて、ぽつり、ぽつり、大地に合図を送った後、『どどどーっ!』と容赦なく一気に降り注ぐ強烈スコール。
まるでバケツをひっくり返したような・・・とはよく言ったものだ。
ジリジリ焼けたアスファルトが雨に濡れてなんともいえぬ懐かしい匂いに包まれる中、大慌てでおばあと洗濯物を取り込む。
特になにが可笑しい訳でもないのに洗濯物を取り込みながら一緒になって笑い合う。
『今日はこのままずっと雨かも』と思えるような雨の降り方だったのに、5分もすれば、あれ?真っ黒どんより雲はどこに姿くらました?と思えるほど澄み切った青空が白い雲の隙間から顔を出す。
雨もやみ、蝉も鳴き始めたので、おじいとおばあにさよなら言ってその集落を後にした。おじい、おばあ、ありがとう。
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by kohji_924
| 2014-06-24 23:38
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by kohji_924
| 2014-06-22 22:03
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